太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」

ぷにその17「暖かさに包まれた日」(最終回)3/4 2008/10/31 22:23

太陽*3さん (27) の投稿
太陽*3さん
「ここでいいわね」
 透子は「魔法の肩叩き」を取り出し、両手で握り締めた。
「ゆかりがゆかりんに変身した魔法は、呪文をかけた『魔法の孫の手』なら簡単に解くことができるの」
「うん、ミズタマがそう言ってた」
「他の人でもその魔法を解くのは可能なんだけど、凄い量の魔力を使うし、失敗したら元に戻れないし、元の姿とは似ても似つかないものになってしまう可能性もあるの」
(うわ~、何だか怖いことを言ってるよ、透子。もし失敗したら、どんな姿になっちゃうんだろう? 怖い怖い!)
「ゆかりがあたしを信用して任せてくれるなら、呪文を解いてみる」
「・・・・・・・・」
「あ、信じてない?」
「ううん、でも、ちょっと怖い。失敗して変な姿になっちゃうなら、まだこのままの方がいいかなって・・・・」
「ゆかり、この魔法はね」
 透子は魔法の肩叩きを握り締めたままゆかりを見つめた。
「『魔法の肩叩き』の魔力を全て使うんだぞ、それでもいいのか、透子」
 どこからともなく、とこたんのウサギであるチェック君が現れた。
「え、全部って・・・・」
「その話をリチャードに聞いて、昨日からずっと魔法を使わずに寝かせておいたの。今、この肩叩きの魔力は満タン」
「待って透子、全部使っちゃったら、その肩叩きも死んじゃうよ」
 透子はゆかりの言葉に微笑んで頷いた。そして、ゆかりの体をギュっと抱きしめた。
「あたしを信じてくれる? ゆかり」
 透子の声が耳の近くで聞こえる。
「うん、信じるよ。でも魔法が使えなくなったら、透子は困るでしょ? 今の生活も、お友達も、みんな無くしちゃうかもしれないよ?」
「いいの」
 透子はゆかりから離れ、魔法の肩叩きをゆかりの頭の上にかざした。魔力が放出されて、輝き出す。暖かい光がゆかりの体を包む。透子の腕の中に包まれているような、そんな気がした。

「あたしはゆかりがいてくれたら、それでいいの」

コメント (0)

コメント一覧

コメントはまだありません。

トラックバック (0)

トラックバックは受け付けていません。

太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」
太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」

カレンダー

<< 2008 年 10 月 >>
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

この掲示板を購読

rss