太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」
ぷにその17「暖かさに包まれた日」(最終回)2/4 2008/10/30 22:41
太陽*3さん (27) の投稿
「リチャードから聞いたよ、ゆかり」
ゆかりが泊めて貰った交番の近くの並木道。二十五歳の透子と十二歳のゆかりが並んで歩いている。透子は目の下の隈がひどかった。
(ひょっとして、寝ていないの? ずっと、ゆかりを捜してくれてたの?)
「その姿から、戻れないんだってね」
「・・・・うん」
「ちょっと座ろうか」
並木道のベンチに座るゆかりたち。朝だというのに、日差はもう強い。
「ゆかり、覚えてる? あたしたちが初めて一緒にコンサートを見に行った日」
「・・・・高校の時だっけ、アーモンドボーイズ」
「凄いステージだったよね」
「会場のみんなが一緒になって、踊って、笑って、楽しかった」
「あの時のゆかりの言ったこと、まだ覚えてるよ」
「何だっけ?」
「音楽って、みんなを笑顔にできる魔法なんだね、って」
「そ、そんなこと言ったっけ?」
(何だか恥ずかしい)
「あの後、二人で約束したよね。二人でビッグなアイドルになろうって。二人で、笑顔の魔法でみんなを幸せにしようって」
「・・・・うん」
「でもね・・・・」
透子は俯き加減でじっと地面を見つめていた。
「あたし、逆の魔法を使っちゃった。みんなを悲しませる魔法」
「透子・・・・」
「ゆかり」
透子が初めてゆかりの目を見た。
「元の姿に戻りたい?」
「えっ」
(だって、それは・・・・魔法をかけた「魔法の孫の手」でないと元の姿に戻せないんじゃなかったの?)
「リチャードに聞いたの。ゆかりを元に戻せる方法が一つだけあるって」
「ほんとう?」
「戻るべきだよ、ゆかりは。お父さんのために、相楽君のために、そして・・・・あたしのために戻って欲しい」
(そりゃあ、ゆかりだって・・・・)
「戻りたい、ゆかり、戻りたいよ、透子! ゆかり、逃げてた。大人のゆかりから、周りの色々なことから。もう逃げないから、元に戻りたいよ!」
「うん。こっちに来て」
ゆかりは透子と一緒に目につかない、公園の奥へと入っていった。
ゆかりが泊めて貰った交番の近くの並木道。二十五歳の透子と十二歳のゆかりが並んで歩いている。透子は目の下の隈がひどかった。
(ひょっとして、寝ていないの? ずっと、ゆかりを捜してくれてたの?)
「その姿から、戻れないんだってね」
「・・・・うん」
「ちょっと座ろうか」
並木道のベンチに座るゆかりたち。朝だというのに、日差はもう強い。
「ゆかり、覚えてる? あたしたちが初めて一緒にコンサートを見に行った日」
「・・・・高校の時だっけ、アーモンドボーイズ」
「凄いステージだったよね」
「会場のみんなが一緒になって、踊って、笑って、楽しかった」
「あの時のゆかりの言ったこと、まだ覚えてるよ」
「何だっけ?」
「音楽って、みんなを笑顔にできる魔法なんだね、って」
「そ、そんなこと言ったっけ?」
(何だか恥ずかしい)
「あの後、二人で約束したよね。二人でビッグなアイドルになろうって。二人で、笑顔の魔法でみんなを幸せにしようって」
「・・・・うん」
「でもね・・・・」
透子は俯き加減でじっと地面を見つめていた。
「あたし、逆の魔法を使っちゃった。みんなを悲しませる魔法」
「透子・・・・」
「ゆかり」
透子が初めてゆかりの目を見た。
「元の姿に戻りたい?」
「えっ」
(だって、それは・・・・魔法をかけた「魔法の孫の手」でないと元の姿に戻せないんじゃなかったの?)
「リチャードに聞いたの。ゆかりを元に戻せる方法が一つだけあるって」
「ほんとう?」
「戻るべきだよ、ゆかりは。お父さんのために、相楽君のために、そして・・・・あたしのために戻って欲しい」
(そりゃあ、ゆかりだって・・・・)
「戻りたい、ゆかり、戻りたいよ、透子! ゆかり、逃げてた。大人のゆかりから、周りの色々なことから。もう逃げないから、元に戻りたいよ!」
「うん。こっちに来て」
ゆかりは透子と一緒に目につかない、公園の奥へと入っていった。
トラックバック (0)
トラックバックは受け付けていません。




コメント (0)
コメント一覧
コメントはまだありません。