太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」

ぷにその15「大人に戻れなくなった日」2/3 2008/10/25 16:48

太陽*3さん (27) の投稿
太陽*3さん
 お父さんが心配していると思って、ゆかりは電話だけ入れることにした。
(どうしよう? もう帰れないよね、こんなゆかり・・・・)
「あれ?」
 携帯電話を見たら、着信アリだった。
(走ったりしてたから、気付かなかったのかな?)
 このケータイの番号は、父親には教えていない。いちいち行動を見張られそうで嫌だったからだ。
 相手は・・・・ユタカ。
(今更、何の用? さっき、透子とイチャイチャしてたくせに。どうせオノロケでも聞かせようって言うんじゃないの?)
 留守電が入っていたので、一応聞いてみることにした。聞かずに消すのもちょっと悪い気がしたからだ。時間を見ると、さっき透子とのツーショットを目撃した直後らしかった。
「あぁ、ゆかりか? ええっと、留守電じゃ言い辛いな。会えないだろうか」
(今更、会ってどうするの)
「実は俺、透子と・・・・いや、藤堂院さんと別れてきた」
(えっ)
「笑ってくれよ。俺、可愛いって評判の藤堂院さんと付き合ったら自慢できる、並んで歩いて羨ましがられたいって思ってOKしたんだぜ」
(OKした? ユタカから付き合って欲しいって言ったんじゃないの?)
「でも俺、彼女のこと何も知らなくて。知らないまま付き合って、分かり合えてるって勘違いしてた。俺、結局彼女のこと、何も知らなかった。悩んでる時、誰かに相談したいと思う時、いつもゆかりが頭に浮かぶんだ。分かったんだ、俺、ゆかりじゃないと駄目だって。今更かもしれないけど、その・・・・やり直せないか? 俺、お前が」
 留守電は、そこで終わっていた。
(・・・・本当、今更だよ。遅いよ。遅すぎるよ)
(もう姫宮ゆかりは、いないんだ・・・・よ)

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