太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」
ぷにその14「大人の世界を知った日」3/3 2008/10/23 22:28
太陽*3さん (27) の投稿
ようやく追っ手から逃れたゆかりは、疲れた脚を引きずって街の中を歩いていた。その時、偶然に目撃したのはユタカと透子のツーショットだった。ユタカが透子の手を取ろうとして手を引っ込め、また握ろうとする。何やら真剣な表情で話している。やがて、見詰め合う二人・・・・。
(やだ。何で二人のキスシーンを見なきゃいけないわけ? もう! ゆかりは透子に文句があったのに、これじゃ言えないじゃない! こなみちゃんを泣かせた張本人なんだから、絶対に許さない! もう透子なんか友達なんかじゃない!)
・・・・疲れた。
辺りはすっかり夜になっていた。
何とか逃げ切ったゆかりだったが、先に飛び出したこなみとはぐれてしまった。
「・・・・うぅっ」
ほっとしたら、急に涙が出てきた。
(こなみちゃんだけじゃない。ゆかりだって、合格して凄く嬉しかった。なのにそれは、透子の裏工作で予め決っていたことだった。本当はゆかりなんて、素質なんてなかったんだ。だからとこたんはいつも自信満々だったんだ。絶対受かるって分かってたから。賄賂なんか渡して合格して、何が楽しいのよ!)
「透子の馬鹿!」
ゆかりは公園の時計台をグーで殴った。
「痛い・・・・」
(大人なんて、みんな汚くて、ずるくて、自分勝手で・・・・嫌い、大人なんて嫌い!)
(透子も結局、ずるい大人の仲間なんだ。子供に変身したって、中身はずる賢い大人のまんまなんだ。嫌だよ・・・・ゆかりはずっとこのままでいたいよ。あんな大人なんかになりたくないよ)
「・・・・あれ」
何気に見た魔法の孫の手の肉球が見たことないくらいにしぼんでいた。
(確か、ミズタマが言ってた。これは魔力ドームで、完全にしぼんだらこの杖は死んじゃうんだって。ぷにぷにゆかりんになっている間も魔力は消費しちゃうから、この格好の時に孫の手が死んじゃったら、元に戻る魔法が使えなくて、二度と本当のゆかりに戻れないって。おじさん達から逃げる時に、どんどん魔法を使ったから・・・・)
戻らなきゃ、元のゆかりに。
大人の、ゆかりに。
ずるくて、夢もなくて、色々なものに縛られて、毎日を何となく生きてる大人に。
・・・・・・・。
いいや、もう・・・・。
ゆかり、ずっと子供のままでいいよ。
(やだ。何で二人のキスシーンを見なきゃいけないわけ? もう! ゆかりは透子に文句があったのに、これじゃ言えないじゃない! こなみちゃんを泣かせた張本人なんだから、絶対に許さない! もう透子なんか友達なんかじゃない!)
・・・・疲れた。
辺りはすっかり夜になっていた。
何とか逃げ切ったゆかりだったが、先に飛び出したこなみとはぐれてしまった。
「・・・・うぅっ」
ほっとしたら、急に涙が出てきた。
(こなみちゃんだけじゃない。ゆかりだって、合格して凄く嬉しかった。なのにそれは、透子の裏工作で予め決っていたことだった。本当はゆかりなんて、素質なんてなかったんだ。だからとこたんはいつも自信満々だったんだ。絶対受かるって分かってたから。賄賂なんか渡して合格して、何が楽しいのよ!)
「透子の馬鹿!」
ゆかりは公園の時計台をグーで殴った。
「痛い・・・・」
(大人なんて、みんな汚くて、ずるくて、自分勝手で・・・・嫌い、大人なんて嫌い!)
(透子も結局、ずるい大人の仲間なんだ。子供に変身したって、中身はずる賢い大人のまんまなんだ。嫌だよ・・・・ゆかりはずっとこのままでいたいよ。あんな大人なんかになりたくないよ)
「・・・・あれ」
何気に見た魔法の孫の手の肉球が見たことないくらいにしぼんでいた。
(確か、ミズタマが言ってた。これは魔力ドームで、完全にしぼんだらこの杖は死んじゃうんだって。ぷにぷにゆかりんになっている間も魔力は消費しちゃうから、この格好の時に孫の手が死んじゃったら、元に戻る魔法が使えなくて、二度と本当のゆかりに戻れないって。おじさん達から逃げる時に、どんどん魔法を使ったから・・・・)
戻らなきゃ、元のゆかりに。
大人の、ゆかりに。
ずるくて、夢もなくて、色々なものに縛られて、毎日を何となく生きてる大人に。
・・・・・・・。
いいや、もう・・・・。
ゆかり、ずっと子供のままでいいよ。
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