太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」
ぷにその13「審査に合格しちゃった日」1/3 2008/10/18 16:17
太陽*3さん (27) の投稿
「透子」
ゆかりはこなみたちのグループがこの控え室を出て行った後、部屋の隅で一人座っていたとこたんに話し掛けた。それまで俯いて何かを考えていたようだったが、ゆかりが話し掛けるととこたんはゆっくり顔を上げた。
「ゆかりん・・・・どうしたの」
「一人で淋しそうだったから」
「・・・・」
ゆかりはとこたんの隣に腰を下ろした。
「さっきのお洋服、凄かったね」
今はみんな、審査用の動きやすい服装になっている。
「あのドレス、どうしたの?」
「・・・・魔法で出したの」
「あの指輪は?」
「魔法」
「あのネックレスは?」
「魔法」
「・・・・凄いね。ゆかりなんか、自分の思ったものが出たことないよ。ねぇ、コツとかあるの? あったら教えてよ、ゆかりなんて全然ダメなの」
「ゆかり、他に聞きたいことあるんじゃないの? 相楽(さがら)君に聞いたんでしょ、あたしのこと」
やんわりと本題に入ろうとしていたゆかりの計画を、とこたんはあっさり見破った。
ちなみに相楽君とはユタカのことだ。本名を相楽豊と言う。
「じゃあ聞くけど、どうして会社を辞めたの?」
「その理由ならわかるでしょ。仕事をする必要がないから」
「魔法で何でも出せるから?」
「ゆかりも早く好きなものが出せるようになりなよ。便利だよ」
「そうかも・・・・しれないけど、仕事を辞めて何をしてるの?」
「何って、家でゴロゴロ・・・・お昼まで寝て、テレビ見て、ゲームして・・・・」
それは何も特別なことではなく、普段の透子の休日の過ごし方だった。
「どうして辞める時に何も言ってくれなかったの?」
「・・・・試したかった」
「え?」
「・・・・ううん」
それ以上、透子は何も言わなかった。しばらく黙って隣に座っていたゆかりだったが、こなみが審査を終えて帰ってきたので出迎えに戻った。透子は何を「試したかった」のだろう? ゆかりには見当がつかなかった。
ゆかりの頭に、いつかタカシ君の言った言葉が蘇った。
「簡単に欲しいものが手に入ったら、人って堕落しちまうんじゃないか」
(堕落・・・・か)
透子が少しだけ心配だった。
ゆかりはこなみたちのグループがこの控え室を出て行った後、部屋の隅で一人座っていたとこたんに話し掛けた。それまで俯いて何かを考えていたようだったが、ゆかりが話し掛けるととこたんはゆっくり顔を上げた。
「ゆかりん・・・・どうしたの」
「一人で淋しそうだったから」
「・・・・」
ゆかりはとこたんの隣に腰を下ろした。
「さっきのお洋服、凄かったね」
今はみんな、審査用の動きやすい服装になっている。
「あのドレス、どうしたの?」
「・・・・魔法で出したの」
「あの指輪は?」
「魔法」
「あのネックレスは?」
「魔法」
「・・・・凄いね。ゆかりなんか、自分の思ったものが出たことないよ。ねぇ、コツとかあるの? あったら教えてよ、ゆかりなんて全然ダメなの」
「ゆかり、他に聞きたいことあるんじゃないの? 相楽(さがら)君に聞いたんでしょ、あたしのこと」
やんわりと本題に入ろうとしていたゆかりの計画を、とこたんはあっさり見破った。
ちなみに相楽君とはユタカのことだ。本名を相楽豊と言う。
「じゃあ聞くけど、どうして会社を辞めたの?」
「その理由ならわかるでしょ。仕事をする必要がないから」
「魔法で何でも出せるから?」
「ゆかりも早く好きなものが出せるようになりなよ。便利だよ」
「そうかも・・・・しれないけど、仕事を辞めて何をしてるの?」
「何って、家でゴロゴロ・・・・お昼まで寝て、テレビ見て、ゲームして・・・・」
それは何も特別なことではなく、普段の透子の休日の過ごし方だった。
「どうして辞める時に何も言ってくれなかったの?」
「・・・・試したかった」
「え?」
「・・・・ううん」
それ以上、透子は何も言わなかった。しばらく黙って隣に座っていたゆかりだったが、こなみが審査を終えて帰ってきたので出迎えに戻った。透子は何を「試したかった」のだろう? ゆかりには見当がつかなかった。
ゆかりの頭に、いつかタカシ君の言った言葉が蘇った。
「簡単に欲しいものが手に入ったら、人って堕落しちまうんじゃないか」
(堕落・・・・か)
透子が少しだけ心配だった。
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