太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン2」
ぷにその12「オーディションに挑んだ日」3/3 2008/10/17 22:54
太陽*3さん (27) の投稿
日曜日、オーディション二次選考会場。ゆかりとこなみは集合時間三十分前に会場である多目的ホールに来ていた。こなみは家族の人には「ゆかりんと遊びに行く」と言って出てきた。
会場には既に数十人の二次試験を受ける女の子たちが集まっていた。お母さんが同伴の子、黙々とイヤホンで音楽を聴いている子、ダンスの最終チェックをしている子、キョロキョロして落ち着かない子。色々な女の子が色々な表情で時間が来るのを待っていた。
(何だか雰囲気が殺気立ってるというか、ちょっと怖い。ここではみんながライバルなんだ。ゆかりにとってはこなみちゃんもとこたんもライバルなんだ)
ぎゅ。
いきなりこなみがゆかりの手を握ってきた。
「こなみちゃん?」
「あはは・・・・何だか震えてきちゃった」
ゆかりは笑顔が引きつるこなみの、汗ばんだ手を握り返した。
「大丈夫だよ、こなみちゃん。あんなに練習したじゃない」
(いっぱい、いっぱい頑張ったこなみちゃん。自信を持っていいよ)
キィッ!
目の前にタクシーが停まり、黒いドアが開いた。そこから降りてきた女の子は・・・・。
「とこたん!」
黒くてスリムなシルエットのドレスに身を包んだとこたんだった。ネックレス、指輪、ティアラ・・・・豪華と言えば豪華だが、子供には不似合いな気がした。
「お釣りはいらないから」
タクシーの運転手に一万円札を渡すと、優雅なステップでゆかりたちの前に歩いて来た。
「こんにちは」
「とこたん、何だか色っぽい」
感嘆の声をあげるこなみ。確かに肩出しの黒いドレス姿のとこたんは、ゆかりが見てもセクシーだった。
(でも、何だか違うって気がする。こんなのとこたん・・・・ううん、透子じゃない)
「とこたん、その格好で審査を受けるの?」
「まさか、これじゃ踊れないわ」
こなみの質問に「おほほ」という感じで答えるとこたん。
ユタカに透子のことでゆかりが相談されたあの日、透子は会社に辞表を出していた。その日から透子はゆかりの前にもユタカの前にも姿を現さず、今日も来ないんじゃないかとゆかりは思っていた。
(どうして会社を辞めたの? 辞めてからどうしてたの?)
色々聞きたいことはあるが、こなみちゃんの前で出来る話ではなかった。
「周りの子がみんな可愛く見えてくるの。何だか自信がなくなってきちゃう」
「リラックスすればきっと大丈夫よ。こなみちゃん。大丈夫。きっと合格だから」
悠然とした態度で控え室に向かうとこたん。ゆかりには凄い自信だと思った。まるで合格することを確信しているような・・・・。
会場には既に数十人の二次試験を受ける女の子たちが集まっていた。お母さんが同伴の子、黙々とイヤホンで音楽を聴いている子、ダンスの最終チェックをしている子、キョロキョロして落ち着かない子。色々な女の子が色々な表情で時間が来るのを待っていた。
(何だか雰囲気が殺気立ってるというか、ちょっと怖い。ここではみんながライバルなんだ。ゆかりにとってはこなみちゃんもとこたんもライバルなんだ)
ぎゅ。
いきなりこなみがゆかりの手を握ってきた。
「こなみちゃん?」
「あはは・・・・何だか震えてきちゃった」
ゆかりは笑顔が引きつるこなみの、汗ばんだ手を握り返した。
「大丈夫だよ、こなみちゃん。あんなに練習したじゃない」
(いっぱい、いっぱい頑張ったこなみちゃん。自信を持っていいよ)
キィッ!
目の前にタクシーが停まり、黒いドアが開いた。そこから降りてきた女の子は・・・・。
「とこたん!」
黒くてスリムなシルエットのドレスに身を包んだとこたんだった。ネックレス、指輪、ティアラ・・・・豪華と言えば豪華だが、子供には不似合いな気がした。
「お釣りはいらないから」
タクシーの運転手に一万円札を渡すと、優雅なステップでゆかりたちの前に歩いて来た。
「こんにちは」
「とこたん、何だか色っぽい」
感嘆の声をあげるこなみ。確かに肩出しの黒いドレス姿のとこたんは、ゆかりが見てもセクシーだった。
(でも、何だか違うって気がする。こんなのとこたん・・・・ううん、透子じゃない)
「とこたん、その格好で審査を受けるの?」
「まさか、これじゃ踊れないわ」
こなみの質問に「おほほ」という感じで答えるとこたん。
ユタカに透子のことでゆかりが相談されたあの日、透子は会社に辞表を出していた。その日から透子はゆかりの前にもユタカの前にも姿を現さず、今日も来ないんじゃないかとゆかりは思っていた。
(どうして会社を辞めたの? 辞めてからどうしてたの?)
色々聞きたいことはあるが、こなみちゃんの前で出来る話ではなかった。
「周りの子がみんな可愛く見えてくるの。何だか自信がなくなってきちゃう」
「リラックスすればきっと大丈夫よ。こなみちゃん。大丈夫。きっと合格だから」
悠然とした態度で控え室に向かうとこたん。ゆかりには凄い自信だと思った。まるで合格することを確信しているような・・・・。
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