太陽*3の小説「野望戦隊ラムズマン」
Rat.12「再結成だよ!ラムズマン」 2008/08/06 07:06
太陽*3さん (16) の投稿
一方、麻々のいないグローバーはアニOらのレギュラーコーナーである「ねこだよ。」のレポーターである松木みゅうに接触していた。松木みゅうを番組から追い出し、コーナーアシスタントの座を奪うのが目的だ。
「みゅうさん、あの、こんなこと言うのどうかなと思ったんですけど・・・・」
以前、あるアフレコ現場で知り合った夢衣がアプローチした。
「なぁに、夢衣ちゃん」
ほんわかした顔と声でみゅうが受け応えした。
「偶然聞いちゃったんですけど、おたざささんがみゅうさんのことを・・・・」
作戦として、番組の司会である笹本氏との関係を険悪なものとし、主犯を笹本氏だと思わせるように意地悪をしたり、とにかく番組への不信感を煽り、みゅうを降板させるのが目的だ。
「みゅうさんの悪口を言ってたんです」
「え、どんな?」
「顔が真円だとか、狼男が見たら変身しちゃうとか、アソパソマソに似てるとか」
「うん、よく言われる」
「・・・・」
(あ、あれ? 何なの、その全く気にしていないような表情は?)
「胸が真っ平らで、摩擦係数がゼロに近いとか」
「あははは」
「・・・・怒らないの?」
「うん、だって本当のことだし」
「・・・・そ、そうですか」
司会者に対する不信感を与え、コーナーアシスタントを辞めさせよう作戦はこうして失敗に終わった。
「夢衣ちゃんがもっとどぎつい悪口を言わないからだよ」
事務所に戻る際、モモが夢衣の背中を叩いた。
「だってぇ、あの顔を見てたら痛々しかったんだもん。何だか小動物を虐めてるみたいで」
「やっぱりこういう時は、まっさんがガツンと笑う子も泣くような罵詈雑言を言ってくれなきゃね」
と言った余衣は、麻々がいないことに気付いて口をつぐんだ。
「・・・・ねぇ、余衣ちゃん」
モモも何となく弱々しい声だ。
「明日の『お休み前の一本』、最後の挨拶は誰にするの?」
「今までまっさんに押し付けてたからね・・・・」
「グローバーのホームページの日記もどうしよう」
「まっさんのおかげで日記らしい日記が更新されてたからね・・・・私達、文才ないし」
「ファンは文才なんて期待していません。アホっぽい文章の方が面白がられます」
いつの間にか、友江が隣に並んで歩いていた。
「青海ちゃん、いつの間に?」
夢衣の問い掛けに、友江は無表情のまま頷いた。
「計画の方は進んでいますか?」
「それが、その・・・・」
計画が失敗に終わった三人は、友江の前で口篭った。
「華子さんはまくらさんと並んで『アO天』の司会を狙えるかもしれないそうです。メイン司会の高橋純直さんがライブツアーで休みの間に代役で入っているのですが、そのままその座を奪う計画が順調に進んでいるそうです」
「凄ーい、はなちゃん、ただ写真写りがいいだけじゃないんだ」
悪気のない、ごく素直なモモの意見だった。
「お芝居もあるんでしょ? 忙しいよね」
「芝言って言えば、まっさん、練習が厳しくて泣いちゃったって聞いたよ」
麻々と仲のいい余衣が言った。
「それもあって嫌になったのかな、この事務所」
夢衣が珍しく深刻な顔つきで言った。
「ううん、麻々ちゃんはそんなヤワな子じゃないよ」
「根性あるからね・・・・」
しばしの沈黙が訪れた。
「・・・・ねぇみんな、やっぱりあたし達にはまっさんが必要だよ」
夢衣の言葉に、モモと余衣は頷いた。
「そうだよ。このままだと取材の時とかにまとめ役がいないし」
「ボケたら突っ込んでくれる人が欲しい!」
「困った時にお小遣いくれる人が欲しい!」
「失敗したら責任を押し付けられる人が欲しい!」
「喉が渇いたからジュース飲みたい!」
「そんなもん自分で買えー!」
激しいツッコミと共に夢衣、余衣、モモの後頭部がハリセンで叩かれた。
「便利屋か私は!?」
ハリセンを肩に担いだ麻々が立っていた。
「まっさん!」
三人が麻々を見て一斉に叫んだ。
「全く・・・・私がいなかったら永遠にボケ倒して終わりなんだから、あんた達は」
ラムズオレンジ、ここに復活。立ち直ったので、名前を「ラムズキュアオレンジ」と改名する。
「勝手に日曜朝の美少女アニメみたいな名前に改名するなっ!」
「さすがまっさん、物語のモノローグにすら突っ込みを入れるなんて!」
余衣が感激のあまり涙を流した。
「まっさん、戻って来てくれたんだね!」
「麻々ちゃ~ん!」
「ええい離れろ、鬱陶しい!」
三人に抱き付かれながらも、表情は明るい麻々だった。
「みなさん、お取り込み中ですが、長官がお呼びです」
携帯電話を耳から離しながら友江が告げた。
長官室には麻々を含めたラムズマン6名が勢揃いしていた。
「アニOら強奪作戦だが・・・・」
グローバーのメンバーが姿勢を正す。華子や友江が良い知らせを持ち帰る中、彼女らの計画だけが遅遅として進んでいないのだ。
「あ、あの、長官・・・・」
麻々は自分が抜けたせいで作戦が進んでいないことを挙げ、これから頑張ると言おうとした。だが長官の口から出た言葉は「もういい」という一言だった。
「そんな、もう一度チャンスを!」
「もう終わったよ」
「えっ、それはどういう・・・・」
「代OニとランOィスが番組のスポンサーになったお陰で、出演者全てを我が社から選出出来ることになった。つまり作戦は成功したというわけだ」
数日後、アニOらの現体制での最終回がオンエアされた。次回からはメイン司会にまくら、アシスタントに余衣とモモが入ることになっている。現場レポーター等には養成学校の生徒を起用する予定だ。
「ねぇねぇまくにゃん、おたざささんの前で泣いてたけど、あれってお芝居?」
華子の質問にまくらは笑って答えた。
「お芝居で涙は出せないよ」
「みゅうさん、あの、こんなこと言うのどうかなと思ったんですけど・・・・」
以前、あるアフレコ現場で知り合った夢衣がアプローチした。
「なぁに、夢衣ちゃん」
ほんわかした顔と声でみゅうが受け応えした。
「偶然聞いちゃったんですけど、おたざささんがみゅうさんのことを・・・・」
作戦として、番組の司会である笹本氏との関係を険悪なものとし、主犯を笹本氏だと思わせるように意地悪をしたり、とにかく番組への不信感を煽り、みゅうを降板させるのが目的だ。
「みゅうさんの悪口を言ってたんです」
「え、どんな?」
「顔が真円だとか、狼男が見たら変身しちゃうとか、アソパソマソに似てるとか」
「うん、よく言われる」
「・・・・」
(あ、あれ? 何なの、その全く気にしていないような表情は?)
「胸が真っ平らで、摩擦係数がゼロに近いとか」
「あははは」
「・・・・怒らないの?」
「うん、だって本当のことだし」
「・・・・そ、そうですか」
司会者に対する不信感を与え、コーナーアシスタントを辞めさせよう作戦はこうして失敗に終わった。
「夢衣ちゃんがもっとどぎつい悪口を言わないからだよ」
事務所に戻る際、モモが夢衣の背中を叩いた。
「だってぇ、あの顔を見てたら痛々しかったんだもん。何だか小動物を虐めてるみたいで」
「やっぱりこういう時は、まっさんがガツンと笑う子も泣くような罵詈雑言を言ってくれなきゃね」
と言った余衣は、麻々がいないことに気付いて口をつぐんだ。
「・・・・ねぇ、余衣ちゃん」
モモも何となく弱々しい声だ。
「明日の『お休み前の一本』、最後の挨拶は誰にするの?」
「今までまっさんに押し付けてたからね・・・・」
「グローバーのホームページの日記もどうしよう」
「まっさんのおかげで日記らしい日記が更新されてたからね・・・・私達、文才ないし」
「ファンは文才なんて期待していません。アホっぽい文章の方が面白がられます」
いつの間にか、友江が隣に並んで歩いていた。
「青海ちゃん、いつの間に?」
夢衣の問い掛けに、友江は無表情のまま頷いた。
「計画の方は進んでいますか?」
「それが、その・・・・」
計画が失敗に終わった三人は、友江の前で口篭った。
「華子さんはまくらさんと並んで『アO天』の司会を狙えるかもしれないそうです。メイン司会の高橋純直さんがライブツアーで休みの間に代役で入っているのですが、そのままその座を奪う計画が順調に進んでいるそうです」
「凄ーい、はなちゃん、ただ写真写りがいいだけじゃないんだ」
悪気のない、ごく素直なモモの意見だった。
「お芝居もあるんでしょ? 忙しいよね」
「芝言って言えば、まっさん、練習が厳しくて泣いちゃったって聞いたよ」
麻々と仲のいい余衣が言った。
「それもあって嫌になったのかな、この事務所」
夢衣が珍しく深刻な顔つきで言った。
「ううん、麻々ちゃんはそんなヤワな子じゃないよ」
「根性あるからね・・・・」
しばしの沈黙が訪れた。
「・・・・ねぇみんな、やっぱりあたし達にはまっさんが必要だよ」
夢衣の言葉に、モモと余衣は頷いた。
「そうだよ。このままだと取材の時とかにまとめ役がいないし」
「ボケたら突っ込んでくれる人が欲しい!」
「困った時にお小遣いくれる人が欲しい!」
「失敗したら責任を押し付けられる人が欲しい!」
「喉が渇いたからジュース飲みたい!」
「そんなもん自分で買えー!」
激しいツッコミと共に夢衣、余衣、モモの後頭部がハリセンで叩かれた。
「便利屋か私は!?」
ハリセンを肩に担いだ麻々が立っていた。
「まっさん!」
三人が麻々を見て一斉に叫んだ。
「全く・・・・私がいなかったら永遠にボケ倒して終わりなんだから、あんた達は」
ラムズオレンジ、ここに復活。立ち直ったので、名前を「ラムズキュアオレンジ」と改名する。
「勝手に日曜朝の美少女アニメみたいな名前に改名するなっ!」
「さすがまっさん、物語のモノローグにすら突っ込みを入れるなんて!」
余衣が感激のあまり涙を流した。
「まっさん、戻って来てくれたんだね!」
「麻々ちゃ~ん!」
「ええい離れろ、鬱陶しい!」
三人に抱き付かれながらも、表情は明るい麻々だった。
「みなさん、お取り込み中ですが、長官がお呼びです」
携帯電話を耳から離しながら友江が告げた。
長官室には麻々を含めたラムズマン6名が勢揃いしていた。
「アニOら強奪作戦だが・・・・」
グローバーのメンバーが姿勢を正す。華子や友江が良い知らせを持ち帰る中、彼女らの計画だけが遅遅として進んでいないのだ。
「あ、あの、長官・・・・」
麻々は自分が抜けたせいで作戦が進んでいないことを挙げ、これから頑張ると言おうとした。だが長官の口から出た言葉は「もういい」という一言だった。
「そんな、もう一度チャンスを!」
「もう終わったよ」
「えっ、それはどういう・・・・」
「代OニとランOィスが番組のスポンサーになったお陰で、出演者全てを我が社から選出出来ることになった。つまり作戦は成功したというわけだ」
数日後、アニOらの現体制での最終回がオンエアされた。次回からはメイン司会にまくら、アシスタントに余衣とモモが入ることになっている。現場レポーター等には養成学校の生徒を起用する予定だ。
「ねぇねぇまくにゃん、おたざささんの前で泣いてたけど、あれってお芝居?」
華子の質問にまくらは笑って答えた。
「お芝居で涙は出せないよ」
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